ケンカそのものは20分で終わりました。でも、その後の沈黙はもう2日も続いています。どんな状況かは、きっとわかりますよね。返事はひと言だけ、お皿を置く音はいつもより少し大きめ。ソファの端と端に座ってそれぞれスマホを眺めながら、相手が先に折れるのをじっと待っている、あの感じです。
正直に言うと、私たちの多くに必要なのはケンカそのものへの助けではありません。必要なのは、その後をどうするかです。そして私が思うに、カップルが本当に多くを失うのは、ケンカよりもこの「根比べ」のほうなのです。
だから、私の主張はこうです。ケンカの後に仲直りする方法を知りたいなら、「どちらが先に謝るべきか」と考えるのはやめましょう。それはそもそも問いが間違っています。その理由をお話しします。
1. ケンカより、その後の沈黙のほうが高くつく
ほかのカップルはどうしているのか調べてみたところ、Mumsnetの「パートナーとのケンカはどれくらい続く?」というスレッドに、私よりずっとうまく言い表した言葉がありました。スレッドを立てた人はこう書いています。「彼の機嫌に振り回されるほうが、ケンカそのものよりつらい」。
ここが見落とされがちなポイントです。言い争いは騒がしくても、すぐに終わります。でもその後の冷戦は、朝のコーヒーに至るまで、生活のあらゆるところに入り込んできます。同じスレッドの別のコメントは、シンプルにこう言っていました。「何の得にもならないって学んだんです。ふたりとも1日か2日、余計にみじめな思いをするだけ!」
余計にみじめな2日間。しかもたいてい、何に勝とうとしていたのか、もう誰も覚えていないのです。
2. すぐに「ごめん」と言えば解決、でもない
すぐに思いつく答えは、「さっさと謝って水に流せばいい」でしょう。でも私はそれがうまくいくとは思いませんし、それを裏づける研究もあります。
「早いより遅いほうがいい」という研究で、心理学者のフランツとベニグソンは、傷ついた側が「話を聞いてもらえた」「わかってもらえた」と感じた後に出てくる、遅めの謝罪のほうが効果的だと明らかにしました。早すぎる謝罪は「もう怒るのはやめて」と言っているように聞こえることがあり、それは相手が求めているものとは正反対です。
つまり、気まずさを終わらせたい一心で慌てて謝ると、かえって逆効果になりかねません。謝罪を効かせるのは、その前にしっかり耳を傾けることなのです。
3. 距離を置くのはいい。でも、消えてしまうのはダメ
気持ちを落ち着かせる時間が必要な人もいます。それは本当のことです。Mumsnetで不機嫌や無視について語る別のスレッドでは、あるコメントがこう説明していました。「心を閉ざしているわけでも、すねているわけでもないんです。本当に傷ついていて、気持ちがおさまるのを待つ必要があるんです」。
その気持ちはよくわかります。まだ頭に血がのぼっているうちに話すと、たいてい悪化しますから。困るのは、外から見ると、頭を冷やしているのも相手を罰しているのも、まったく同じに見えることです。どちらもただの沈黙なのです。
違いを生むのは「時間の目安」です。「1時間ちょうだい。そのあとで話したい」なら、それは距離を置くこと。何も言わずに2日間、相手に察してもらおうとするのは、ただの引きこもりです。時間が必要なのがあなたなら、どれくらい必要かを伝えましょう。待っている側なら、それを聞いてみましょう。
4. 謝罪より「修復」
ゴットマン研究所は何十年にもわたってカップルを研究してきました。その成果のひとつが、ケンカに対する私の見方を変えました。研究者たちは、緊張をやわらげるちょっとした行動を「修復の試み」と呼んでいます。冗談を言う、肩に手を置く、「最初からやり直せる?」と聞く、頼まれていないのに相手のためにお茶を淹れる、といったことです。
驚いたのは、3,000組以上のカップルを研究した同研究所によると、修復の試みがどれだけスマートだったかは、それがうまくいくかどうかとあまり関係がなかったということです。不器用な修復でも、ちゃんと届くことが多かったのです。より大事だったのは、ふたりの間の友情、つまり関係がこじれる前から積み重ねてきた、ふだんの温かさでした。
そう思うと、ずいぶん気が楽になります。完璧な言葉はいりません。ぎこちなくてもいいから手を差し伸べること、そして手を差し伸べるのが当たり前になっている関係があることが大切なのです。
5. 必要になる前に、橋をかけておく
多くのアドバイスはここで終わりますが、私にとってはここからがいちばん役に立つ部分です。傷ついて意地を張っているケンカの最中に、仲直りのきっかけを一から考え出すのは難しいもの。でも、すでにひとつ持っていれば、ずっと簡単です。
合言葉を決めているカップルもいます。先に頭が冷えたほうがお茶を淹れる、と決めているカップルもいます。最初に紹介したMumsnetのスレッドには、自分のことを「寝る前にはキスして仲直りしたい」タイプだと書いている人がいましたが、それも立派な儀式です。ふたりとも知っていれば、使いやすくなります。
火種が何もないときに、難しいことを話す練習をしておくのも役に立ちます。だから私たちはLove Daringのカップルゲームを作りました。ふつうの夜にふたりで遊べる短い質問パックで、まさにこんな瞬間のために作った「ケンカの後の仲直りゲーム」もあります。穏やかな夜にその会話を練習しておけば、まだ気持ちが波立っているときに、一から言葉を探さなくて済みます。
代わりに問うべきこと
どちらが先に謝るかは、勝ち負けを数えるための問いです。そして勝ち負けを数え合うことこそ、愛し合っているはずのふたりが、もう半分忘れかけていることのせいで、黙って夕食を食べるはめになる原因なのです。
もっといい問いは、「どうすればまたお互いのもとに戻れるか?」です。それは「ごめん」のひと言かもしれません。「あとでちゃんと戻ってくるね」とはっきり伝えたうえでの1時間の距離かもしれません。ひどい冗談と、肩に置いた手だけのこともあるでしょう。先に手を伸ばす人は、ただ「正しくあることより、ふたりの関係のほうが大事だ」と決めただけなのです。私は、そういう人でありたいと思います。
もっとやさしい練習方法を探しているなら、lovedaring.comの無料カップルゲームをのぞいてみてください。次のケンカがやってくる前に、穏やかな夜にひとつ試してみましょう。
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